フランス語で「向かい合う。。」と言う意味です。
ハンドメイド・日々の出来事を綴ってます。
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お久しぶりです
みなさん お久しぶりです。
丸二ヶ月ぶりの更新です。

この二ヶ月の間・・・1月7日に妹が他界しました。
『肺がん』でした。

2007年の7月初旬に発覚しました。そう この年の3月。福山雅治のライヴに
一緒に行ったんです。これが妹との最後の小旅行になるとは思ってもいませんでした。

私のところに母から連絡がきたのは20日の日。
今思えば母の誕生日でした。

ちょうど仕事に行こうとしたところ母から電話が。
「Y(妹)が大変なことになった。聞いてる??」

妹は私の住んでる町で 保育園の給食を作る仕事をしてました。
昼休みによく来て一緒にランチしてました。
「そういえば最近来てない。。。」

母に「何かあったの??最近お昼休みもきてないけど・・・」
「肺がんかもしれない!」と母が。
こめかみから刀で「スパッ!」と切られたような衝撃を受けました。

母の話では 7月の初旬に夏風邪を引いて 地元の病院へ。
微熱があり風邪だと言われて薬を貰って帰ってきたそうです。
2〜3日して咳が出て背中が痛かったので レントゲンを撮ってもらったら
2つ白い影があると。すぐに総合病院を紹介されました。

とりあえず受話器を置いて私は仕事へ。
間違わず 事故に合わないように気をつけなくっちゃ・・・
配達が終わって玄関についた途端号泣。主人と子供がビックリして来ました。
「お母さんどうしたの??転んだの?」と子供。
「うん!転んだの」。。。そういうのが精一杯だった。
主人には寝室で話しました。主人もビックリしました。


翌日妹に電話。
「ちゃんと精密検査しないとわからないから・・・」意外に冷静でした。
検査は1泊2日で行われました。
そのとき私の体調がちょっと悪くて同じ病院へ。
予約を入れないで行ったので待ち時間が長い。。。今日はやめて次に日にしようと決め
妹の病棟へ。
看護師さんから色々と説明を受けてる妹を見た途端涙が。。。
非常階段で泣いてました。 涙を拭いて病室へ。
主にレントゲンを撮り 血液検査 細胞検査などをして
翌日には帰れるとのこと。
次の日 私も診察して一緒に帰ってきました。
お昼には妹の家に帰宅。
「カップめんしかないけど食べる??」
二人でカップめんを食べました。

1週間後に検査結果が出ました。
全部で3つの腫瘍が見つかり 一つは4センチぐらいの大きな物。
これが結果的には引き金となり死に至りました。

母が札幌の北大病院で治療させたいと懇願。
紹介されても空きがないとダメみたいで・・・
妹と妹の旦那。母の三人で数日後北大に。
空きがないので とりあえず地元の病院で治療して 空きが出たら連絡するという
形で帰ろうとしたときに 看護師さんに呼び止められ 「空きが出たのですぐに入院の準備してきてください」と。

8月の初旬に入院。
ここから闘病生活が始まりました。
3ヶ月入院。その間髪の毛も抜けて「かつら」での生活。
退院したときに妹が「かつらなんだけど変じゃない??」と。
今のかつらってすごい。全然違和感もないし 地肌もちゃんと見えるの。
そのかわりお値段もいいです^^;

その後容態も安定し3ヶ月間北大に通院。
往復5時間の通院。やっぱり体にも負担だし 金銭的にも厳しい。
地元での治療が始まりました。

抗がん剤の治療でした。
吐き気が出たり むかむかしたり。。。体に合う抗がん剤がなく転移。
去年の8月ぐらいから 放射線治療に変わりました。
がん細胞が転移。消滅。転移。。。の繰り返し。

そして10月10日に入院。
今までも1泊2日 長くても1週間。治療のために入院してました。
今回はむくみがひどく 少し痙攣も出てきた。そして肺に水が溜まったのです。

いつ退院できるか分からない・・そういってました。

2週間後に退院。
よかった!よかった!と喜んだのもつかの間。
2日後に再入院。このとき「もう家に帰ってこれないかも・・・」と泣きながら
病院へ行ったそうです。

私は週に1回洗濯に病院へ行ってました。
そしてお昼は一緒に食べるようにしてました。
食べれないのか 食べたくないのか 一口ぐらい食べる程度。
好きそうなパン・果物・ゼリーなどをよく買っていって おなか空いたら食べるようにと置いて帰ってました。

なんとなく悪くなってるような・・・そんな感じを受けてた矢先に
母から「医者から手の施しようがないと言われたみたいだよ」と電話が。


12月に入ってから 微熱が続いたり 水抜きでもれて下着が汚れる。
週2回洗濯に行くようになりました。
5日ぐらいだったでしょうか?
母から電話が「Yの旦那がきて年内持つかわからないと医者に言われたみたいだ」と。。。

どうして。。どうして。。号泣しました。

そんな矢先10日頃だったでしょうか? 旦那が「マイルのポイントが無効になんだけど。。お兄さん呼んだら??」
兄は横浜に住んでます。
早速兄に電話。「12月の12日にこっちに来れない? Yがもうダメかもしれない・・」ちょうど休みなので来ることに。
妹には 兄の友達が結婚するという ばればれの嘘をつきました。

空港に迎えに行ってすぐに病院へ直行。
この日 入院してた中で一番調子がよかった。すっごくおしゃべりをしたし
起き上がることも大変だったのに 起き上がってお話しました。
これって奇跡が起こるんじゃないだろうか。。。そうあってほしいとおもいました。
それから2〜3日。本当に調子がよかったんです。
が・・・ 血栓ができ顔がむくみ 痙攣がひどく 一時意識不明に。
個室に移りました。

これからの治療法を話しあいたいので お姉さんも同席してほしいと看護師さんに
言われました。 妹に年内もつかどうかわからないことを伝えた方がいいかも・・
私は断りました。この時点で妹は寝たきりの状態。
病室の天井をみて 死を待つなんて・・・からだが動いてどこかに行けるのなら別です。私は妹には伝えないでほしい。と言いました。 

ちょうどクリスマス前後から容態が悪化。
モルヒネ・パッチで苦しさを和らげていきました。
一人での夜は怖い。と妹。泊まりで看病をし始めました。

だんだん意識も朦朧として変なうわごとを言うようなことも。
妹「写真できた?」
私「何の写真??」
妹「写真と言ったらわからない??」
遺影のことだとすぐにわかりましたが・・・
私「写真?しらない」ちょっと怒りながら言っちゃいました。
あと・・・娘(姪っ子)にも変なことを。。。
「いつ出棺するの??」と聞いたそうです。
日中だったら姪っ子も付き添っていても大丈夫かな〜と
一人で付かせていたときに言ったみたいです。泣きながら電話を掛けてきました。
「お母さんが変なこと言った。。。」と。
16歳の子にとって衝撃的なことだったと思います。

何とか年を越すことが出来2009年を迎えました。
2日の日私が泊まりで看病。
三時間おきに苦しいと。。
点滴の回数も増えていきました。血圧も下がり気味・・・
5日の日も泊まり 6日の朝早くに帰りました。
6日の日は 夕方にお姑さんと義理のお姉さんが泊まってくれました。
このとき「お義母さん 来てくれたの?」と言ったそうです。
これが最後の言葉になりました。

7日の朝。
急激に血圧が低下。
9時ぐらいに母から「危篤」だと電話が。急いで病院へ。
血圧がどんどん低下して眠るように息を引き取りました。

いつかこの日がくる覚悟はしていたけど・・・哀しかったです。
とめどなくあふれる涙。
どれぐらいの涙を流しただろう。。。
泣いても泣いても泣き足らない・・・そんな感じでした。

妹には3人の子供がいます。
長男高3。長女高1。次男小学2年。

長男は大学受験。ものの見事に失敗。。。
こんな状況だったから仕方がないかもしれませんが・・・勉強もしてなかったみたい^^; 浪人生活かな。。
長女はまさに思春期。
妹がよく言ってました「muuちゃんに似てイヤだ」と。。イヤだ・・・と言われても^^; 確かに似てるかもしれない。
母親にはなれませんが 女同士なので 良き理解者でいたいと思ってます。
買い物に行ったりしてますが お互い優柔不断。ブーツ買うのに2時間かかりました。
女の子の買い物って楽しい〜♪ でも早く決めてよね。。。って文句言ってます(笑)
次男は・・・3ヶ月も入院してたので 慣れてしまったのか・・・
お通夜終わった時点で「muuちゃんのところに いつ泊まりに行けるの??」と。
これにはちょっと困ってしまいました。
うちの子は弟のように思ってます。遊びに行くと喜んでます。

上の子二人は いいと言うわけじゃないですが やっぱり次男坊が心配です。
おじいちゃん・おばあちゃん(妹の旦那の親)がすぐ裏に住んでるので 食事の世話や
掃除等はしてくれるので助かります。
私もたまに行って掃除などをしてます。
一気に4人の母親になった感じです。

四十九日も無事終わりました。
新たな悲しみも湧いてきますが 頑張っていきたいと思います。
悲しんでばかりもいられません。妹の時間は止まりましたが 残された者の時間は
動いてますから。。

出棺の際に子供が花を手向けながら言いました。
「Yちゃん 今までありがとね。。。」と。

「はっ!」とさせられました。
私は「どうしてこんなことになったの?どうして妹が?どうして治らないの?・・」
頭の中は「どうして・・・」ばかり。
子供の言った一言。
そう 私は妹から色んなことをいっぱい教えてもらった。私より先に結婚してたので
何かと頼りにしてました。

今は「ありがとう〜」の気持ちでいっぱいです。

いつまでもみんなのことを見守っててね。。。
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